埼玉県川越市の西のはずれにあるわが住宅団地では、自治会の掲示板に毎月、下の写真のような「注意」が張り出される。掲示は割合に最近のことで、題して「川越西部地区犯罪発生状況」と言い、過去1カ月間にこの地区で「忍び込み(泥棒)」などの犯罪が何件あったか、そして、その大まかな場所を示している。「川越西部地区」の広さがどのくらいかは正確には分からないが、わが家からなんとか歩いて行ける範囲である。

写真は去年11月の犯罪発生状況で、赤い三角の印が忍び込みである。計13件もあり、うち5件が僕の住んでいる「霞ヶ関北地区」に集中している。戸数1500戸ほどの団地だが、泥棒たちは11月、この地域を狙い撃ちしたのだろうか。忍び込み以外にはあと1件、不審者を見掛けたとの印もある。
もちろん、「犯罪」は忍び込みや不審者だけではない。前月10月の発生状況を見ると、忍び込み、不審者以外に空き巣、車上狙い、変質者と言ったものもある。ただし、忍び込みが一番多く11月と同じく13件だが、わが団地では起きていないようだ。あと、車上狙いが2件、空き巣と変質者が各1件だった。
ところで、僕も1年ほど前の深夜に忍び込みに遭っている。その一部始終はこのブログの昨年3月15日付と4月1日付で書いた。危害は加えられなかったが、現金や亡き親の形見の装飾品などを持っていかれた。寝室以外のほぼすべての部屋が荒らされていた。未だにあの夜のことを思い出すと、怒りと悔しさ、それに忍び込みに対して無防備だったことへの反省の念に捕らわれる。

忍び込みにやられた後、僕も当然ながら「再犯」を防ぐための方策はいろいろと講じてきた。夜間、人が近づくと明かりがともるセンサーライト(上の写真)は、家の周りの4カ所につけた。そのひとつは風呂場の外についているが、夜、風呂に入っていると突然、明るくなったりする。最初は、早速効き目があったかと思ったが、調べると、野良猫のお通りである。窓の錠を二重、三重にする補助錠もあちこちにつけている。
窓ガラスも何カ所か、防犯ガラスにした。そのために、同じ川越市内でも別の団地のガラス屋を呼んだら、親父さんは「わが家の近所も忍び込みが多くて…」と不安がっている。なんでも、彼が住んでいる400戸ほどの団地では、昨年1年間にその1割に近い30戸以上が忍び込みに遭ったとか。老人の一人暮らし、二人暮らしの家が主に狙われているそうである。
こんな話を聞いていると、泥棒だけではなく、警察に対しても腹が立ってきた。忍び込みに遭った深夜、110番で警察署からやってきた警部補の盗犯係長らは、実にてきぱきと対処してくれた。だけど、あれからもう1年にもなるのに、犯人についての情報は一切ない。いったい、どうなってるんだ!! 文句も言いたくなる。
でも、元はと言えば、あの夜のことは全て僕の落ち度から始まっている。わが家は昔、一度増改築していて、その古い部分の木製の雨戸には鍵が掛かっていなかったのだ。もちろん、元々はそうではなかったが、長い間、締め切ったままにしていたせいだろう、錠前は埃に埋もれてしまい、その機能を全く果たしていなかった。それを思うと、真夜中に駆けつけてくれ、朝の8時ごろまで働いてくれた警察官たちに文句を言うのは気が引ける。冒頭に書いたように、忍び込みはまるで日常茶飯事のように発生している。警察も限られた人数で大変なことだろう。
じゃあ、どうするか。まずは住民たち自身の力で防ぐしかないだろう。そう言えば、わが自治会では最近「防犯パトロール」と称して、年配の男性何人かが時々、団地の中を巡回している。ただ、惜しむらくは、昼間の巡回である。住民に警戒を呼び掛ける効果はあるだろうが、かの忍び込み犯たちにはほとんど抑止効果がないのではないか。
ついては、この防犯パトロールを、忍び込み犯たちが活動する深夜の零時、1時、あるいは2時あたりにやったら、どうだろうか。連日ではなくても、週に2回か3回、あるいは1回でもやれば、泥棒たちにもその話が伝わって、犯行を自粛するのではないだろうか。もっとも、その時刻には僕はすでに酔っ払っている。もし「酒気帯び」のパトロールが許されるなら、週に1回や2回は参加してもいい。このことをそのうちに自治会に提案しようかとも思っている。


