2010-01-01から1年間の記事一覧

「NDNDA」「SUKUZU」って日本ブランド?

中国では「HONYDA」というブランドの二輪車がある。そういう話をどこかで聞いたことがある。言うまでもなく「HONDA」のパクリである。いや、ほんの少し注意すれば本物でないことはすぐ分かる。パクリではなく「もどき」と言ったほうが正確だろう…

日本製品への「愛憎」

「あら、その5本指の靴下、日本製じゃないの?」。わが塾の中国人の先生が女性の友人3人の前で靴を脱いだ途端、鋭い声が飛んできた。「あ、ほんとだ。気持ちよさそう」「まだ、たくさん持ってるんでしょ? 少し分けてちょうだいよ」。蓄えがそんなにあるわ…

盲道の「盲点」

「盲道」という日本語はなく、普通は「視覚障害者用道路」とか呼ぶらしい。中国語にもこの言葉があるのかないのか、小学館の『中日辞典』には載っていない。でも、こちらの新聞では、もっぱら「盲道」である。で、この言葉を借りて話を進めていく。 この夏あ…

桂林観光は「落石」にご注意

日本での夏休みから桂林に戻り、久しぶりに某公園に行った時のこと。入り口の近くで「落石に注意 急いで通ってください」という看板を見掛けた。その横を中国人観光客がゆっくりと通り過ぎていく。下の写真でも分かるように、看板はまだ新しい感じだ。「小心…

「文明広告」の溢れる街

文明人になろう。文明都市を創ろう。中国の街では多かれ少なかれ「文明」を冠したこの種のスローガンが多い。桂林でも以前からそうだったが、この夏あたりからはこんな「文明広告」がさらに増え、大げさではなくまさに氾濫といった感じである。 上の写真は最…

「尖閣諸島沖衝突事件」岡目八目

尖閣諸島付近で海上保安庁の巡視船に中国漁船が衝突した。以来、広州にある日本国総領事館は管内の在留邦人向けに「尖閣諸島関連 注意喚起」というメールを3回も送り届けた。3回とも内容はほぼ同じで、総領事館にビール瓶が投げ込まれたとか、北京や上海で…

警察の「人権」感覚

知り合いの中国人女性2人がツアーで香港への1泊2日のバス旅行に出掛けた。が、そのバスにはどうやら麻薬が隠してあったみたい。香港を目前にバスもろとも70人ほどの乗客、運転手らは警察に引き立てられた。以下は知人のひとりが話してくれた、その体験…

「替え玉受験」騒動

塾の雰囲気がなんとなくこれまでとは違う。相棒の中国人の先生はそう感じた。なんなのだろう? で、広くもない塾の中をうろうろ歩いているうちに、L子の存在に気づいた。彼女がわが塾に来てから、もう1年近くになる。なかなかに活発で、愛想のよい子だ。日…

日本の首相は「菅直人」さん? それとも「直人菅」さん?

塾の授業はすべて相棒の中国人の先生に押し付け、「夏休み」と称してしばらく帰国していた。折から日本は参議院議員選挙の真っ最中、新聞に1ページをまるまる使って「内閣総理大臣・民主党代表」菅直人氏の主張が載っている(7月2日付、朝日新聞朝刊)。…

「万博の上海」あら探し

【その一】夏休みで日本へ戻る途中、上海に立ち寄るのだから、「上海万博」でもひやかしてこようかと考えた。「大阪万博」にも「愛知万博」にも行こうとは思わなかったが、せっかくの機会だ。で、まずはホテルと、日本との行き帰りに使っている上海の常宿に電話…

警官も軍人も「上納金」で大変

わが塾が以前に借りていた部屋は公安局、つまり警察の敷地内にあり、家主も警察官だった。その中年の男がある日、突然訪ねてきた。90平方メートルほどのこの部屋を30万元(1元≒13円)ですぐに買ってくれないかと言う。僕のことを多分「金持ちの日本人…

洪水とともに生きる人たち

6月某日の昼ごろ、わが塾から200メートルほどの所を流れる漓江(りこう)が溢れた。濁流が市街地に流れ込み、わが塾の近くまでやってきた。このところ降り続いた雨のせいだ。漓江と塾との間には、川に沿って道路が2本あるが、被害が軽微な所でも、ひざ…

威張る並木たち

川に沿った、木の多い歩道を散歩していた。わが塾からそう遠くない場所だが、いつもは車道を隔てた反対側の歩道を歩く。川沿いを歩くのは初めてだ。川と歩道の間には、石で造った柵が続いている――ある所に来ると、下のように、その石の柵が微妙にずれている…

ゴミ箱に不自由しない街

桂林の街中、そしてこの街に多い公園を歩いていると、道路脇の「ゴミ箱」の多さがいやでも目につく。中国の他の街よりずっと多い気がする。そのゴミ箱にもいろんな型があるが、下の3つが現在の桂林では最もポピュラーな奴だろうか。うちひとつのゴミ箱に書…

どこでも虐げられる「非正規社員」

わが塾で日本語を勉強中の女の子が以前、桂林市内の公園にバイトで勤め始めた。自然に恵まれた桂林には観光客でにぎわう公園がいくつもある。すべて桂林市園林局の傘下にあり、彼女もそうした公園のひとつで鍾乳洞の案内係になった。昼間8時間の勤務で、週…

売り手市場――スーパーから病院まで

スーパーで日本製のマヨネーズを買った。500グラム39.8元(1元=13〜14円)。いつも買っているし、よくある数字だから、値段は覚えている。が、レジでカネを払おうとすると「63.2元」だと言う。「エッ、間違いじゃないの? 39.8元のはず…

毒ギョーザ事件の結末

日本人 もう2年以上前になりますかねぇ、あなたと毒ギョーザ事件について話したことがありました(2008年3月1日『毒キョーザ事件の行方』ご参照)。あの時、あなたは「中国側の本音は、この事件をうやむやにして、早く終わらせることだ」と言っていま…

垣間見た中国の「入院事情」

「親知らずが痛くて、もう我慢できません」と、わが塾で相棒の中国人の先生が地元の大学病院口腔外科に向かった。それほど経たないうちに彼女から「すぐ入院するように言われました」と、電話が掛かってきた。緊急入院して残っていた親知らず2本を抜くのだ…

恐怖の「赤い爆弾」

わが塾の生徒のひとりを仮に陳さんとしておこう。ある日、その陳さんに王という人から電話が掛かってくる。ともに、20歳代の女性だ。「もしもし、陳さん? お久しぶりね、私、王よ。懐かしいわぁ」 「エッ? 王さんって?」 「あら、いやよ、忘れちゃ。ほ…

日中「B級グルメ」比べ

半年に1回、中国から日本に戻った際にまずやることは決まっている。どこでもいい、とにかくラーメン屋に飛び込み、「味噌ラーメン!!」と叫ぶ。味噌ラーメンが一番いいけど、まあ、ラーメンであれば何でもいい。これで気持ちが落ち着く。なぜか「ああ、幸…

わが道を行く人たち

[事例1] レストランで2〜3人で食事していると、向かい合った我々の間にいきなり、見ず知らずの人間の腕が「無言」で伸びてくることがある。何ごとか? 危害を加えられるのではないか? 思わず身を引いてしまう。が、腕の持ち主は決して怪しい者ではない。…

気楽な男たち

「結婚相手に望む一番の条件は何?」。わが塾での日本語の授業中、生徒たちに尋ねてみた。今日出席の十数人はみんな20歳代の未婚の女性たち。結婚相手は「3高」とか「3C」とか、それに類したものが返ってくるだろうと思っていた。ところが、返事は「桂…

わが塾の「もったいない」教育

わが塾で生徒たちが使っているトイレは、昼間でもそう明るくはない。でも、外に向いた窓も小さいながらついていて、電灯をつけないと使えないほどではない。が、生徒たちはよく電灯をつけてからトイレに入る。あのねぇ、トイレを使うぐらいで、昼間からわざ…

わが「師範代」たち

明けまして おめでとうございます 本年も駄文にお付き合いくださいますよう お願い申し上げますわが東方語言塾もなんとか3年目の新年を迎えた。家賃も3月分までは前払いしてある。新年早々、追い出される心配はない。でも、やはり心配になって預金通帳を眺…