2015-01-01から1年間の記事一覧

「法治文化公園」誕生のいきさつ

いま暮らしている中国は梧州市の住まい近くに「潘塘公園」というのがある。結構広い池が3つあり、広さは1万3千平方メートルほど。20年近く前に香港のビジネスマンの800万元(1元≒19円)の寄付で造ったのだそうだ。近所に住む老人たちが終日、たむ…

中国のビザ 日本のビザ

実は先月から「避寒」と称して、中国は広西チワン族自治区の梧州という町で暮らしている。去年から今年にかけてもここで過ごした。大河が流れ、かつては水運の要衝として栄えた、なかなかに趣のある町である。それはそれとして、ここに来る前、日本でビザを…

伴侶を求める70歳代女性

「私の名前は○○で、75歳。退職して北京市に住んでいます。長年、医師として働いてきました。60歳から80歳までの男性と友人になりたいです」「△△です。70歳。テレビ局を退職して上海市に住んでいます。63歳から78歳までの男性と付き合いたいです…

懐かしのハルビン「交通事情」

この前、実に久し振りに訪れたハルビンでは、旧知の人たちに会えて懐かしかったが、街の「交通事情」もこれまた懐かしかった。と言うのは、もう13年も前、ハルビンに住み始めて1年後に書いた『ハルビン発 なんのこっちゃ』を思い出したからだ。あの頃と変…

仏教レストラン

黒竜江省ハルビン市でハルビン理工大学日本語科の30周年記念式典に出た後、遼寧省瀋陽市に立ち寄った。かつて奉天と呼ばれた町で、ハルビンから高速鉄道でカッキリ2時間。駅頭にはハルビン理工大学時代の教え子のRさんが夫とともに車で出迎えてくれた。…

中国最新「日本語」事情

1週間ちょっとだったけど、久し振りに中国は東北地方(旧満州)のハルビンと瀋陽を旅行してきた。行きは新潟―ハルビンの中国南方航空の直行便。乗客はツアー客を中心にほとんどが中国人のようで、日本語は聞こえてこない。空港では、地上勤務の日本人女性が…

陋習と闘う

少し前「できちゃった婚」について書いた折に登場してもらった女性――当時は「順風満帆」だったのに、このところ、思わぬ「逆風」にあえいでいる。彼女は5月に結婚届を出し、挙式、披露宴はそのうちにと、のんびり構えていた。ところが、その後、妊娠してい…

戦後70年安倍談話を「添削」する

安倍首相が「戦後70年の首相談話」を発表した。この安倍談話、その「内容」はさておき、基本的に日本語の作文としてイマイチ感心しない。僕は長い間、中国人が書いた日本語の文章を添削してきた。日本にしばらく戻っている今もメールでちょくちょく作文が…

安保法案をもし成立させたいのなら・・・

安全保障関連法案をめぐって世の中、かまびすしい。国民の間では反対意見が多いようだが、アベさんがどうしてもこの法案を成立させたいのなら、「名案?」がある。もう1本、追加の法案を出してはどうだろうか。アベさんがそこまで腹をくくっているのなら賛…

中国人に好評!?の僕の字

先月18日、安保法案の採決強行に抗議するデモが国会議事堂前など全国各地であり、「アベ政治を許さない」と毛筆で書かれたプラカードが初めてそれらの会場を埋めた。95歳の俳人金子兜太さんの揮毫(下の写真)で、迫力満点の太い字、アベさんも気おされ…

「できちゃった結婚」 下

さて「でき婚」の「損得」「メリット、デメリット」だけど、わが塾生の一人に数年前まで写真館でマネジャーをしていた20歳代半ばの女性がいる。中国の写真館の主な仕事のひとつは、結婚するカップルの記念写真をたくさん撮って、アルバムに仕立て上げるこ…

「できちゃった結婚」上

「今の会社に入って3年の間に同僚の結婚披露宴に7回出席しましたが、うち5組が『できちゃった結婚』でした。昔から中国では、結婚する前に妊娠でもしたら『はしたない』と眉をひそめられたものですけど、今は『でき婚』が普通になってしまったようです」…

言論「自由」の中国!? 「不自由」の日本!?

日本人:中国の共産党政権の言論への締め付けはこのところ、目に余るものがあります。日本の新聞報道によると、「痴漢をなくそう」と訴えた女性たちが警察に拘束されたり、大学で外国語の教材を使うことに圧力を掛けたりしています。1989年の天安門事件…

「爆買い」の「向こう側」で

中国人旅行客の「爆買い」が話題になっている。紙おむつが中国人に買い占められたなんて話もあった。おかげで中国人と言えば、すなわち金持ちというのが定説になってきているみたいだ。でも、わが塾の元生徒を始め20歳代から30歳過ぎの若者たちの話を聞…

まだ言いたい「レストランで腑に落ちないこと」

中国でも日本でも、レストランで頼んでもいないのに勝手に出してくる、そしてカネまでふんだくる――腑に落ちないことの筆頭は、中国では消毒済みと称した食器類、日本ではなんといっても「お通し」だと思っていた。ところが、日本ではその風向きが少し変わっ…

レストランで「腑に落ちない」こと

中国の空港(と言っても、たくさん知っているわけではなく、時々利用するのは上海と広州の空港ぐらいだけど)、そこでいささか頭にくるのは、レストランなどの料金の高さである。街中での値段とかけ離れている。家賃が高いという理由もあるのだろうが、所詮…

「正義」の人たち

中国から日本に戻ってくるたびに、日本って「正義の人」と言うか、「正義感の強い人」って言うか、そんな人が目立つなあって感じがする。しかも、肝心の正義や正義感には「?」がついていて、いささかせっかちで・・・中国ではあまり見掛けない人たちだ。上…

トイレの行列

休日、混み合う東京の百貨店でトイレに行った。男性用の「小」の前に10人ほどの割合に長い行列ができている。僕の前にいたおじさんたちが「男性用トイレでこんなことって、初めてだなあ」とつぶやき合っている。でも、僕の感じでは最近、百貨店でも電車の…

融通無碍、臨機応変の人たち

写真の中央の女性はわが塾の最古参の一人で、これはその誕生パーティーの模様である。彼女は今、日系の会社で通訳をしている。パーティーの参会者は本人も入れてたった三人といささか寂しいが、彼女の勤め先がある梧州に来て初めて、某日が彼女の誕生日だと…

薄れゆく?日本の影

昨年末の日曜日、大阪からのフェリーで着いた上海で、何年ぶりかで豫園に行ってみた。豫園は明代に造られた庭園で、上海の観光名所の一つである。たまたま学校時代の友人から来たメールに豫園散策のことを書いて返事したら、「きっと日本人もいっぱいだった…

習近平さんの中国

まず、クイズです。2枚の似顔絵――有名人の顔です。誰でしょうか? 答えを言ってしまうと、中国の習近平国家主席である。実は最近、北京のある大学の美術科の入学試験で「私たちの主席の似顔絵を描け」という問題が出た。この2枚はその答案の一部だそうであ…

僕にも「老人力」がついてきた

昨年の終わり、上海から南寧に飛び、生徒が予約しておいてくれたホテルに着いた。ホテルの前には、この1年、塾を切り盛りしてくれた生徒の一人が待っていた。20歳代半ばの女性。その彼女が僕を見るなり「せんせーい」と叫んでいきなり抱きついてきた。ち…

梧州で2015年をスタート

中国の「梧州」というところで今、2LDKのアパートに仮住まいしている。ここは塾のあった南寧や桂林と同じく広西チワン族自治区(自治区は省とほとんど同じ)の中だが、東隣は広東省に接し、俗に「両広」と言われる広東と広西の中間に位置する都会である…

中国「お任せ」旅行

明けましておめでとうございます。実は私、元日は中国のどこかで過ごしています。この文章は年末、日本を出発する直前に書いたものです。本年も駄文にお付き合い願えればまことに幸いです。この十数年では初めて1年のほとんどを日本で過ごしていると、だん…