2018-01-01から1年間の記事一覧

「無口」を「反省」させられた今年

僕はこれまで周りから「無口」と言われることが多かった。でも、そう言われても、気にはしていなかった。「沈黙は金 雄弁は銀」とも言うではないか。無口だと言われるだけあって、僕はさすがに饒舌ではない。でも、話すべきことは、ちゃんと話しているつもり…

喪中はがきと年賀状を合体した「喪中年賀状」はいかが

毎年、年賀状を交換している相手から「喪中はがき」が舞い込む季節になった。同じ差出人でも年賀状の際は、近況が書いてあったり、時には家族の写真が添えてあったりして、内容に個性がある。ところが、喪中はがきは普通、「喪中につき新年のご挨拶は失礼さ…

わが家の「長持ち三羽烏」

検査データの改竄(かいざん)など、日本企業の不正が後を絶たない。「丈夫で長持ち」が「売り」だった日本製品はこれからどうなっていくのだろうか。そんなことを心配していたら、わが家で長持ちしている日本製品に思いが至った。 まずは、自転車(上の写真…

今年のキーワードは「この社会は生病了」だ

「生病了(ションビンラ)」は中国語である。中国人の友人が「最近の中国では『这个社会生病了』(この社会は病んでしまった)という言葉が流行しています」と教えてくれた。へえ〜、たとえば、どんな話が?と聞くと、まずは、映画業界で横行する脱税。人気…

本庶佑さんの「ノーベル賞」に中国でも絶賛の嵐!?

京都大学の本庶佑(ほんじょ・たすく)特別教授が今年のノーベル医学生理学賞を贈られることになった。免疫をがんの治療に生かす手がかりを見つけ、がん治療に革命をもたらしたというのがその理由で、米国人の学者との共同受賞である。日本のメディアはもち…

アルコール依存症? それとも、単なる酒飲み?

何がきっかけだったか、僕は「アルコール依存症」ではないかなあ、という気がふとした。ただし、アルコールのおかげで、家族や世間に大きな迷惑をかけた覚えは僕自身にはない。ならば、アルコール依存症であっても、別に構わないようなものだが、ちょっと調…

見直したよ 今どきの高校生

学校の秋の「文化祭」の季節である。僕がよく使う関東の私鉄、東武東上線の駅には、主に沿線の高等学校の文化祭のポスターがいっぱい貼ってある。じゃあ、ひとつ行ってみようか。まずは、僕が住んでいる埼玉県川越市にある県立川越高校(通称、川高)の文化…

水中は「天国」みたい

プールに通いだして満5か月になった。三日坊主のことが多い僕にしては珍しく、週に3回のペースは崩れない。暇にあかせて、多いときには4回も行く。成果は?と聞かれると、返答に困るのだが、なんとなく楽しい。通うのが全く苦にならない。「プール」とは…

僕の「戦争」の思い出

新聞の投書欄には戦前、戦中生まれの人たちによる「戦争」の思い出がよく載る。そうだ、昭和15年(1940年)11月生まれの僕にも、それを残しておく資格、いや義務があるのではないか。また8月15日を迎えて、ふと、そんな気がした。年齢のせいもあ…

日本の「影」の行方

サッカーのワールドカップで日本が健闘したおかげで、中国での日本の「株」が上がったようだ。「アジア人の誇りだ」と、わがことのように喜んでくれる中国人もいる。嬉しいことだけど、最近の中国では日本語を学ぶ若者が減ってくるなど、一般に日本の「影」…

サッカーワールドカップ 中国での「報道」から

ロシアで開かれたサッカーのワールドカップで、前評判を覆して日本チームは16強入りを果たし、大いに健闘した。一方で、中国はいまだに本大会に出場できない。このあたり、日本の活躍と中国のふがいなさ――中国ではどのように報道されているのだろうか。教…

サッカーの今昔

サッカーのワールドカップ・ロシア大会で6月28日、H組の日本は決勝トーナメントに2位で進出した。勝ち点の多い少ないではなく、試合中に受けた警告(イエローカード)の数の少なさでセネガルを押さえるという、きわどさだった。1位はコロンビアで、続…

もうひとつの連載「こんなものいらない!?」について

ネットに「J−CASTニュース」というサイトがある。実は一昨年末から月に3回ほど、僕はここに「こんなものいらない!?」というコラムを連載している。その趣旨を簡単に言うと――私たちはこれまで「あれも欲しい」「これも欲しい」と、実にいろんなものを…

始めてみた水中ウオークと水泳

前回に書いたように、かつては「健脚」を誇った僕も、今や結構ガタがきているらしい。ときどき、自宅の近くをジョギングしているけれど、なにか別のこともやったほうがいいようだ。そうだ、「水中ウオーク」「水中散歩」はどうだろうか。整形外科の医者にも…

「健脚」の成れの果て

どうも僕は最近、地下鉄などの電車の駅で階段の上り下りを嫌がっている。ついエスカレーターやエレベーターに頼る癖がついてきた。よくないなあ――日頃、そんなことを思っていたので、台湾に旅行したのをきっかけに、少なくとも電車の駅では自分の足で階段を…

台湾の日系の神々

台湾には日系の神々がいる、それも旧日本軍の軍人とか軍艦とかが神様である。そんな話を聞いて、訪ねてみたくなった。まずは台南。台北駅から高速鉄道(高鉄、台湾版新幹線)で南に1時間半ほどの台南駅に行き、そこからは台湾鉄路(台鉄、日本の在来線に相…

台湾 地べたに座る「文化」の盛衰

台湾の首都・台北の中心部にある鉄道の台北駅――地上には線路やホームは見えないが、地下には高速鉄道(台湾版新幹線)、台湾鉄路(日本の在来線)、それに地下鉄の駅が集まっている。台湾の鉄路の玄関である。その構内にある1階の広場を歩くと、まさに三々…

台湾 外食事情

台北で民泊していた家は、朝夕食つきだった。したがって、昼食だけは外食ということになる。民泊先の奥さんの話だと、朝夕食はどれも伝統的な台湾料理で、それはそれでおいしく、いつも残さずに平らげていた。だけど、外食となると、気軽なファストフード、…

なんのこっちゃ 台湾人の「親切」と「不親切」

台北から台中、台南を経て高雄まで、台湾を縦貫する高速鉄道(台湾版の新幹線、略称は高鉄)には、外国人向けに「3日間、乗り放題2200元(1元≒3.7円)」という割引切符がある。外国人観光客を呼び込むのが狙いだろう。台北から高雄まで1回往復する…

台湾の「二二八事件」に思う

台北で「二二八国家祈念館」(写真下)というところに入ってみた。由緒ありげな建物は日本統治時代の「台湾教育会館」だそうで、今は1947年に起きた「二二八事件」の背景や経緯、その後などを展覧している。施設は2011年に出来た。入り口には北京語…

日本と台湾の「情報格差」

台湾各地に展開している「誠品書店」は、店内の照明といい、本棚などの配列といい、それに書籍以外に扱っている商品といい、なかなかにおしゃれな店である(写真下)。創業して30年ほどと、まだ新しい。ネットで見ると、東京・代官山や銀座にある、やはり…

台湾の「民主主義」

台北の「中華民国総統府」(写真下)の参観に行ってみた。総統府はいわば台湾の「大統領官邸」だ。今は蔡英文総統が執務しているが、建物そのものは日本統治時代の1919年(大正8年)にできた旧「台湾総督府」である。 参観は平日の月曜日から金曜日、午…

台湾で「裕仁皇太子」「児玉源太郎総督」に会うの記

台北市から高速鉄道(台湾版「新幹線」)で南に1時間半ほどの台南市――台湾で最も早くから開けたところで、日本統治時代(1895〜1945年)の建物もたくさん残っている。そのひとつで、1900年(明治33年)に建てられた「元・台南州知事官邸」(…

謹賀新年 台湾のパンダ

明けましておめでとうございます。 本年も駄文にお付き合い下さいますよう、お願い申し上げます。恒例により、というほどではないのだけど、今年も新年を台湾・台北で迎えた。宿泊先は1年前と同じ「朝夕食つき」の民泊である。気に入ってしまった。日本は今…