2016-01-01から1年間の記事一覧

そうだ台湾 行こう

米国のトランプ次期大統領が先般、外交関係のない台湾の蔡英文総統と電話で会談した。1979年の米国と台湾の断交以来、米大統領は台湾総統と直接には接触しないのが外交上の慣例だった。だが、今回はそれを破った。一方、中国は中国と台湾がともに「中国…

見習いたい中国語の「外来語」表記

先日、中国語検定試験の「2級」を受けた。この試験は「一般社団法人 日本中国語検定協会」が年に3回ずつ、日本や中国の各地、それに香港、台北やシンガポールでやっている。その「3級」を5カ月前に受けたら、図らずも合格してしまった。そこで、ちょっと…

東京の家主は「外国籍」がお嫌い? そして名古屋は?

大阪で勤めていた知人の中国人女性が東京に転勤になった。早速、東京に日帰り出張して、会社が紹介した不動産の仲介会社を訪れ、引っ越し先のアパートを探した。払える家賃は限られているから、そう便利なところには住めない。かと言って、通勤時間は片道3…

独特な食文化? それとも、さりげない詐欺?

中国人の男性が初めて日本旅行にやってきた。日本と言えば日本食、そして日本食と言えば居酒屋――そう固く信じている彼は日本での初日、連れの2人とともに居酒屋に飛び込んだ。座るとすぐに、素敵な小さな器にちょこっと盛った料理がそれぞれの前に出てきた…

脊柱管狭窄症を「友」として

10年前のクリスマスイブの日だった。中国・桂林の大学での日本語教師を辞め、同じ桂林で日本語、韓国語の塾を始めて間もない頃だ。生徒たちとレストランで食事をし、1キロほど離れたキリスト教会に向かって歩いていた。クリスマスイブにはきっと何か催し…

パラリンピックの「中国圧勝」で思ったこと

リオデジャネイロ・パラリンピックで国別のメダル獲得数では中国が金107、銀81、銅51、合わせて239個と圧勝した。開会中、日本の新聞には「日本 メダルラッシュ」なんて見出しが躍っていたが、終わってみれば、日本は金0、銀10、銅14の合わせ…

名刺の肩書

僕はこの2年余り、あまり使うこともないのだけど、全く「肩書」のない名刺で過ごしている。中国に長くいた間は「○○大学教員」だの「△△塾主宰」だの、肩書がある名詞を使っていたが、今は全くの素浪人だから、当然のことである。名刺にあるのは名前のほか住…

「高温休暇」「高温手当」「低温手当」

とにかく暑い8月だった。中国・重慶にいる教え子の女性に「日本はこのところ連日35度以上で死にそうです」と、ぼやきの暑中見舞いをメールで送ったら、「こちらは昼間、40度を超えます」との返事が来た。そうだった。重慶は南京、武漢とともに、中国の…

外国語の「リスニング」で認知症を防ごう

あ、そうだ、お知らせするのを忘れていました。6月終わりに受けた「中国語検定試験3級」の結果です。(7月1日更新の「半世紀ぶりの『受験』」ご参照) この試験は「リスニング」と「筆記」の2つに分かれていて、どちらも100点満点、そして、どちらも…

続・「認知症」の人たちと過ごした一日

認知症の人たちが暮らすグループホームに行く前、少し不安だったのは入浴や排泄(はいせつ)の世話をどの程度やるのだろうかということだ。「介護職員初任者研修」では生徒たちが代わる代わる「介護職員」か「利用者」になって、いろいろと「実習」をやって…

「認知症」の人たちと過ごした一日

ふと思いついて「介護職員初任者研修」なるものを受けてみた(6月15日付の当ブログ)。「修了証」もなんとか手にした。ついては、その腕前?を実地に試してみようと、ある「グループホーム」に実習に出掛けた。グループホームは「介護保険法」で言うと「…

半世紀ぶりの「受験」

6月の最後の日曜日、「中国語検定試験」なるものを初めて受けてみた。「一般財団法人 日本中国語検定協会」が主宰している。僕にとっては、受験自体が大学生の時に受けた就職試験以来、ほぼ半世紀ぶりのことである。少しドキドキ、青年に戻ったようで少しワ…

日中「乞食」事情

大阪で働いている中国人女性から聞いた話だけど、彼女は最近、心斎橋筋の橋の上で男性の乞食を見掛けた。その60歳がらみの乞食は目をつぶり、うつむきかげんにじっと座っている。彼女は日本に来てもう数年になり、ホームレスの人たちは数多く見てきた。だ…

中国の「介護」事情

中国のハルビンに住む60歳代前半の知人夫婦は10年ほど前に一人息子を病気で亡くし、長らく悲嘆にくれていた。が、今はそれさえ忘れてしまうほどに、別のことで悩んでいる。夫婦双方の両親、合わせて4人が90歳を超えて足腰がとみに弱くなり、自分たち…

中国での「理想の生活」

中国から日本に戻って数カ月も経つと、無性に中国での生活が懐かしくなってくる。また行きたい。それは中国の一種の猥雑さが僕に合っていることもあるが、本当の理由はもっと別のところにある。去年亡くなった漫画家の水木しげるさんが望んでいたという、ネ…

災害時の「トイレ」を考える

熊本で大地震が起きた。大分も揺れが激しい。被災者たちの切実な声が新聞やテレビなどから伝わってくる。とりわけ、人々で溢れる避難所のトイレが足りない、自宅の水洗トイレが断水で使えなくなった、なんて話を聞くと、さぞかし困るだろうなあ、つらいだろ…

珍訳、迷訳、翻訳文の粗探し

ことし冬、中国・四川大地震の震源地である四川省〓川県映秀に行ってきた。大地震は2008年5月12日に発生し、四川、陝西、甘粛の3省で死者・行方不明者約8万7000人を出した。まもなく満8年になる。映秀地区は壊滅的な被害を受けたが、新しく住…

奢り 奢られ また奢られ・・・

昨年の大晦日、当時滞在していた広西チワン族自治区の梧州から人口3000万の大都会重慶に飛行機で向かった。景勝地の桂林経由で3時間弱。同行してくれたのはLAさん。日本語塾での教え子で、梧州の日系会社に勤めている。重慶空港にはやはり日本語塾での…

中国人の名刺 日本人の名刺

東京・有明の東京国際展示場で、訪日観光客をどうもてなすかをテーマにした展示会があった。たまたま招待券をもらったので、出掛けてみた。入り口で名刺2枚を求められた。1枚は主催者が保管し、1枚は胸にぶら下げる名札にするためだった。いま素浪人の僕…

普通郵便が届かない確率は?

梧州市での住まい近くの郵便局に、重慶市に住む教え子あての書留郵便を出しに行った。彼女がメールで送ってきた作文を添削したものが入っている。横長の封筒は地元の日系企業からもらったものだ。隅のほうに社名、住所、電話番号が書いてある。業務用に使っ…

鉄道よもやま話

昨年11月から年明けまで中国にいた間、これまでになく高速鉄道によく乗り、都市と都市の間を4回往復した。おかげで、ひと口に「高速鉄道」と言っても「高鉄(ガオティエ)」と「動車(ドンチォ)」の二つがあることも分かった。 高鉄も動車も車両の外見は…

中国人の脚力 僕の脚力

この正月は重慶で過ごした。重慶は中国での住まいがあった広西・梧州から飛行機で北方に2時間弱、周辺も含めると人口3000万を超える大都会である。元日の夜、大河に面したビル4階のレストランで大好物の羊肉のしゃぶしゃぶを楽しんだ。梧州から同行し…

ゴミの「一生」

中国で暮らしていて、いつも申し訳なく思うのは、ゴミを出す時だ。ああ、またこの大地を僕が汚してしまっている。ゴミの収集がせめて、例えば「燃えるゴミ」「燃えないゴミ」「プラスチック」くらいにでも分別されていれば、そうは思わないだろう。それがこ…

「割り込み」と「譲り合い」の密接な関係

明けまして おめでとう ございます 一向に進歩のない「駄文ブログ」ではございますが、本年もお付き合い下さいますなら、まことに幸いでございます。旧年のこと、日本から空路、中国・広州に着き、いま住んでいる梧州に向かうべく高速鉄道の広州南駅に行った…