憂鬱なマスク生活を「パロディー」で笑い飛ばそう

「アベノマスク」の愛称(?)で知られる政府配布の2枚の布マスクが6月初め、埼玉県の我が家にもやっと届いた。せっかくだから、1枚を着け、もう1枚を手に持って、記念撮影をしてみた(下の写真)。
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だけど、布マスクというのはやはり着け心地がイマイチである。それに、鼻を隠せば、顎がのぞいてしまう。美観の点からも、問題がある。洗えば何度でも使えるというのが売り文句だそうが、そんな気にはとてもなれない。日ごろ、嫌な顔もせず、これをつけて国会に出るなど、公務を果たしている安倍晋三首相はどんなお気持ちだろうか。

そうだ、中国でもアベノマスクは有名になっているそうだ。なんと呼んでいるのか、中国の知人にメールで尋ねてみたら、「安倍口罩(アンベイコウジャオ)」だとのこと。「口罩」は「マスク」だから、まさにアベノマスクそのものである。

そして「テレビの国際ニュースで見たら、安倍首相のマスクは以前よりも小さくなっているみたいです。洗って縮んだのでしょうか。ちょっと口を動かしたら、鼻の穴や下の唇までが見えそうです。安倍首相の健康が心配です」と付け加えてきた。

また「今ごろ、アベノマスクの話だなんて、もう旧聞ですよ」と言いながら、中国の検索エンジン百度」で見つけた映像をいくつも送ってくれた。中学生の孫娘に見せたら、「あ、これは見たことがある」などと言うので、ここでご披露する値打ちがあるのかどうか、ネットに疎い僕には自信がない。ただ僕には面白かったので、そのうちのいくつかをご紹介する。初出がどこだったかは分からないけど、少なくとも中国人はこれらを見て楽しんでいるみたいである。
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上の写真は説明する必要もないだろうが、菅義偉官房長官が掲げている額の中にはかつて「令和」の二文字があった。こんなことを習近平氏あたりを材料にしてやれば、すぐ削除されるのはもちろん、投稿した人は拘束されてしまうだろう。だけど、太っ腹な安倍氏や菅氏はこれを見ても、きっと笑い飛ばすはずである。
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次の漫画では、一家4人が2枚のアベノマスクを分け合って着けている。その説明を意訳すれば「マスクが小さすぎて、口を覆えば鼻が出てしまう。口と鼻を一緒に隠せないので、笑いものになっています」といったところか。
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以上、我らがアベノマスクを茶化す作品とは離れて、憂鬱なマスク生活そのものについては、上の2枚の写真がなかなかに深刻な将来の生活を予言してくれている。マスクをしたままでの喫煙に食事――喫煙はこの際、思い切ってやめれば済むことだけど、食事はそうはいかない。いちいちマスクを外すのも面倒である。そのうちに、こんなマスクが売り出されるかもしれない。

いや、世界はもっと劇的に変わってしまうかもしれない。それが下の漫画である。マスクを着けた男性が、肩にタオルを掛けただけ、ほかには何も身に着けずに、スッポンポンで立っている。
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添えられた説明を適当に訳せば、「これから5年もみんながマスクを着け続けていたら、次の世代になれば、人体で隠すべきところは『口』ということになる可能性がある」。つまり、下半身なぞは人前にさらしていても、何ら恥ずかしくないものになってしまうかも、という予言である。と言いながら、現代の漫画であるから、男性の陰部にはさすがに「ぼかし」が入っている。

いやあ、同じマスクのことでも、もっと明るい話題はないものだろうか? 先ほどの中国の知人にさらに尋ねたら、「あります」と言って、次のような話を教えてくれた。

若い女性たちは日ごろ、とにかくミニスカートをはきたくて仕方がない。だけど、お尻がのぞいたら恥ずかしい。はきたくても、抵抗があった。しかし、マスクで顔を隠せば、少々お尻が見えても、恥ずかしくはない。おかげで、最近の中国ではミニスカートで颯爽と街中を歩いたり、スクーターに乗ったりする若い女性が増えましたとのことである。

ほんとなのか、冗談なのか。それは不明だけど、何やらさっきの漫画と共通するお話ではあった。